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学校での事故を防ぐ(2008年6月)

6月18日東京都杉並区立小学校の屋上に設けられていた天窓に乗った6年生男児が転落し、12m下へ落ち亡くなるという痛ましい事故が発生した。当時、屋上では算数の授業が行われていて、歩幅を測るためにわざわざ屋上に来ていた。

計測が終わって、教室に帰る途中に事故が起きたという。この事故原因は、明らかに「現場の危険度に対する学校側の認識のずれ」に集約される。なぜなら、天窓は風雨、太陽光等で劣化した強化プラスチックに他ならず、乗れば割れることは専門家でなくとも容易に想像できたからである。

「天窓の下に何があるのか?」少しの想像力があれば、そのような場所に学童を集めること自体危険極まりない行為だからである。屋上は開放することを初めから想定して、柵の設置、日陰の確保、また、今回のような開口部がないことを前提に

 

 

するべきであった。近年、産業界では災害防止の観点で「リスクアセスメント」という手法をとり始めている。各作業におけるリスクを数値に置き換えて測り、重大災害の危険が高いかどうかを判断する。また、その結果を踏まえて、危険性の高いものから対策を実行する指標にも使える。この利点は、現場関係者があまり危険と考えていなかった作業が重大災害を引き起こす潜在的リスクを内在させていたことを発見できることである。今回の事故は、学校側に「リスク」を的確に見る能力が欠けていたと言わざるを得ない。さらに、今までにも同様な事故が起きていたことも教訓としていかされていない。再度、教育関係者に「何が危険か」ということを第一に考えて頂き、学内に真のリスクマネジャーを置くことを切に望むものである。

 

 


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